オトスミ文庫
往復で八年かかる星間郵便の手紙。観測基地の若い技師は、返事を待つあいだに、自分がどれほど変わるのかを知る。
十月、ひなたは星見荘に新しい住人を迎える。星見荘の夜に、また新しい一ページが開かれていく。
秋学期が始まり、ひなたは進路の迷いに立ち止まる。トメさんの一言が背中をそっと押してくれる。
夏休み、ひなたの母が港町からはるばる星見荘へやって来た。母娘が並んで見上げた、八月の夜空。
七夕の夜、トメさんは初めて亡き夫の話をする。屋根裏の望遠鏡に残されていた、一冊のノート。
梅雨の嵐で星見荘が停電になった。暗闇のなか、住人たちはひとつのテーブルを囲んで、ろうそくを灯す。
六月に入り、ホームシックが深まるなか、ひなたは故郷の母に手紙を書く。
向かいの部屋に住む、無口な画家志望の青年・葉山。彼が描き続ける「四角い空」の絵の秘密とは。
トメさんが初めて屋根裏へひなたを招く。そこにあったのは、古い望遠鏡と、ひとつの大切な思い出。
隣の部屋に住む夜勤の看護師・凛。真夜中の台所で、ひなたは初めて彼女と話をする。