短編小説・物語・読みものを集めた、小さな書店のようなサイトです。電車の中や寝る前の数分で、読み終えられる作品を並べています。
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連載小説は 星見坂の下宿 第1話 から(目次はこちら・全10話で完結)。謎解きなら 落とし物係の八重子さん(全4話・完結)、一話完結なら 忘れ物の傘 がおすすめです。
新着の作品
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百球の行方
百球のチューリップの球根が、一晩で町内の花壇から消えた。書記の水野は、先月その花壇に入れた土をよく覚えていた。
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八っつぁんの借り物
金は貸さないが何でも一つ貸すと言われた八っつぁんが、長屋中の持ち物を思い浮かべて迷います。さて何を借りたものやら。
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物置の紙袋
父の一周忌が済んだ翌週、姉と弟は実家の物置を開けた。奥の棚には、紙袋と紐とガムテープの芯が三十年分積んである。
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歳末の二文字
毎朝六時四十分に、わたしは商店街の一日が始まる音を聞く。来月、その通りの屋根がなくなると決まった。
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月を貸した夜
光を失くした蛍が月に今夜だけ光を貸してほしいと頼みます。借りた光は強すぎて村中が起きてしまいました。
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麦茶の水位
両親が旅行に出た土曜の昼に帰ると玄関の鍵が開いていた。荒らされた跡はなく麦茶のポットだけが朝より減っている。
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二次会の受付で隣に座った人
友人の二次会で受付の席が隣になった。名前を聞いたのは、集めた会費を封筒に入れ終えてからだった。
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あしたの天気は久世さん
天気を一日だけ決められる権利が町内の久世さんに当たった。頼みごとは四つあって、締切は夜の十一時だった。
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二時十四分のミルクティー
深夜のコンビニに毎晩同じ時刻に来る客は、温かいミルクティーを二本買う。レシートは一枚で、二本目の行き先は決まっていた。
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ねずみのおひっこし
ねずみの一家が引っ越しの荷物を、道で会う動物に預けていきます。着いてみると、預かる側になっていたのは一家のほうでした。
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傘は電車に忘れて傘立てには忘れない
傘は電車に忘れるのに傘立てには忘れない。理由を三つ考えて、三つ目で自分の仮説が崩れた。
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死神の採用面接
退職届を出した翌週、私は死神の採用面接に来ていた。面接官は履歴書を裏まで確かめてから、机の端に揃えた。