お彼岸の本 第1章
お彼岸は、春と秋に一度ずつ来る7日間です。この章では、その期間がどう決まり、令和9年(2027年)はいつからいつまでになるのかを公的な資料で確かめます。
国立天文台暦計算室の「こよみ用語解説」によると、彼岸は雑節の一つです。雑節は、二十四節気だけでは足りない季節の目安を補うものとされています。
同じ解説によると、彼岸は春分や秋分の日をはさんだ7日間です。その日より前の3日と後の3日に、当日を足して7日になる数え方です。
国立国会図書館の「日本の暦」も、彼岸を春分と秋分の前後3日ずつの計7日と説明しています。最初の日を彼岸の入り、春分や秋分の当日を中日(ちゅうにち)、最後の日を明けと呼ぶそうです。
国立天文台の解説によると、暦の紙面に書かれるのは7日間すべてではなく、彼岸の入りの日だけです。入りの日を1日目と数えると、7日目が彼岸明けです。
期間の軸になるのは春分と秋分です。国立天文台の暦要項では、春分は太陽黄経が0度、秋分は180度になる日として示されています。春分と秋分の日付がわかれば、その前後3日ずつが彼岸になります。
暦要項の雑節の欄には、彼岸のほかに節分や土用、八十八夜なども並んでいます。同じ雑節の節分については、節分はいつかで日付の決まり方を取り上げました。
春分と秋分は、国民の祝日の春分の日と秋分の日にもなっています。内閣府によると、この二つの祝日は法律に具体的な月日が書かれておらず、天文学の用語でいう春分日と秋分日がそのまま祝日になります。
内閣府の説明では、翌年の春分の日と秋分の日は、国立天文台が毎年2月に出す暦要項で決まります。国立天文台によると、暦要項は毎年2月の最初の官報に載せて発表されます。
令和9年の暦要項は、令和8年2月2日に発表されました。それによると、春分は3月21日、秋分は9月23日です。雑節の欄には、彼岸の入りとして3月18日と9月20日が載っています。
春分の3月21日から3日さかのぼると3月18日で、3日進めると3月24日です。秋分の9月23日の3日前は9月20日、3日後は9月26日になります。暦要項に載る入りの日とも合っています。
つまり令和9年の春のお彼岸は3月18日から3月24日まで、秋のお彼岸は9月20日から9月26日までです。中日は、春が3月21日、秋が9月23日です。
内閣府の令和9年の国民の祝日の一覧でも、春分の日は3月21日、秋分の日は9月23日です。この年の春分の日は日曜日にあたるため、翌日の3月22日が祝日法第3条第2項による休日になります。
内閣府は、令和10年の祝日は前年の2月に掲載するとしています。その次の年のお彼岸の日付も、2月に発表される暦要項で春分と秋分の日付が出てから確かめることになります。
参考:国立天文台暦計算室「令和9年(2027)暦要項 二十四節気および雑節」/国立天文台暦計算室「こよみ用語解説 二十四節気」/国立天文台「令和9(2027)年暦要項の発表」/国立国会図書館「日本の暦」雑節/内閣府「国民の祝日」について/内閣府「各『国民の祝日』について」
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