干支の本 第2章
十干十二支とは、十干と十二支を組み合わせて数を数える方法のことです。国立天文台暦計算室の暦Wikiは、干支を「十干と十二支を組み合わせて、周期的に60までの数を数える方法」と説明しています。六十干支や十干十二支とも呼ばれるそうです。
第1章では、十二支の順番と読み方、それに十干の読み方を見ました。この章では、二つをどう組み合わせるのか、そしてなぜ60通りになるのかを確かめます。
六十干支は甲子から始まります。十干と十二支をそれぞれ一つずつ進めていくと、乙丑、丙寅と続き、60番目が癸亥です。国立天文台の用語解説によると、癸亥の次は最初の甲子に戻ります。
同じ解説は、こうして60年で干支がひと回りすると書いています。六十干支は中国から伝わり、数字のかわりに長い年数や日数を表すのに使われてきたとも説明しています。
では、十干が10個、十二支が12個あるのに、なぜ10×12=120通りにならないのでしょうか。国立天文台の用語解説によると、十干と十二支はどれとでも組めるわけではありません。
組み合わせには決まりがあります。十干の甲・丙・戊・庚・壬は、十二支の子・寅・辰・午・申・戌と組みます。十干の乙・丁・己・辛・癸は、十二支の丑・卯・巳・未・酉・亥と組みます。
どちらの組でも、十干の一つにつき組む十二支は6つです。十干は10個あるので、10×6で60通りになります。これが六十干支と呼ばれる理由です。
国立国会図書館の「日本の暦」には、十干ごとに五行と陰陽を対応させた表があります。それによると、甲と乙は木、丙と丁は火、戊と己は土にあたります。庚と辛は金、壬と癸は水です。
同じ表では、甲・丙・戊・庚・壬が陽(兄)、乙・丁・己・辛・癸が陰(弟)とされています。先ほどの組み合わせの決まりで、子・寅などと組むのは陽の十干、丑・卯などと組むのは陰の十干ということになります。
五行説について、国立国会図書館は、すべてのものが木・火・土・金・水の五つの要素からなるとする古代中国の考え方だと説明しています。この本では、五行を十干に割り当てられた対応として紹介するだけにとどめます。
十干は、もともと日を10日ずつ数えるための呼び名でした。国立国会図書館によると、10日のまとまりを一旬と呼び、上旬・中旬・下旬の三つの旬で1か月になるため、広く使われていたそうです。
国立国会図書館は、六十干支に番号をつけて、音読みと訓読みを並べた一覧も載せています。番号1の甲子は、音読みで「こうし」や「かっし」、訓読みで「きのえね」です。
国立天文台の用語解説には、読み方の習慣も書かれています。十干が「弟(と)」で終わるときは、十二支の読みとの間に「の」を入れて呼ぶというものです。たとえば乙丑は「きのとのうし」と読みます。
暦Wikiによると、干支は年だけでなく、月や日を表すのにも使われます。次の章では、年の干支を一つ取り上げて、番号と読み方を確かめていきます。
参考:国立天文台暦計算室「こよみ用語解説 六十干支」/国立天文台暦計算室 暦Wiki「干支」/国立国会図書館「日本の暦」干支①六十干支
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