短期は六時間、週間は二十四時間

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降水確率は雨の量を表さない 第4章

同じ「降水確率」でも、数字が指す時間の幅は一つではない。画面に並ぶ%を同じ物差しで読むと、短期と週間で解釈がずれる。ズレの核は、対象時間が6時間なのか24時間なのかにある。言葉は同じでも、窓の長さが違う。

気象庁の用語では、降水確率予報の対象時間を短期は6時間、週間は24時間と置く。府県天気予報の降水確率は、明日までの6時間ごとに出る。暮らし向けの説明でも、6時間ごと・10%単位で出すとある。短期の窓は6時間の区切りだ。今日と明日の予報を、時間帯ごとに切って見ている。

例として、18時から24時までの降水確率が20%なら、その6時間に1mm以上の雨がある可能性が100回中20回、という意味になる。確率が高いほど雨量が多くなるわけではない。%は有無の見通しであり、量の目盛りではない。6時間という枠が、読み方の前提になる。枠の外は、その数字の対象ではない。

週間天気予報の降水確率は、対象が1日24時間に広がる。府県週間天気予報では、翌日からの各日に日ごとの降水確率が載る。同じ%でも、「その日のどこかで1mm以上があるかどうか」に近づく。朝だけの雨も、夜だけの雨も、同じ日の窓に入る。短期の6時間%と日単位の%を同じ感覚で重ねると、厚みが違って聞こえる。窓が長いほど、一日のうちのどこかで1mm以上がある、という読みに寄る。

暮らしの予定は一日単位で動きやすい。だから画面の日付%を、短期の区分%と同じ感覚で読んでしまうことがある。見た目の%が揃っていても、対象時間は揃っていない。100回のうち何回かを数える単位が、6時間なのか24時間なのかで、同じ20%でも意味の厚みが変わる。数字の前に、どちらの予報かを見分ける必要がある。

週間予報には信頼度がA、B、Cで付くことがある。3日先から7日先の降水の有無について、適中しやすさと変わりにくさを三段階で示したものだ。採点の細部まで追わなくても、先の日付ほど幅が残る、と読む手がかりになる。信頼度は%の置き換えではない。%の窓の長さとは別の軸だ。

短期の%は6時間枠のなかの有無、週間の%は一日のどこかの有無に寄る。同じ語を見ても、窓を先に揃えると読み違いが減る。量の話は別の欄にあり、%はあくまで有無の確率だ。対象時間を意識すると、日付の%と時間帯の%の差が整理しやすい。

窓の長さを揃えてから%を読むと、短期と週間の数字が同じ顔をしていても中身が違うとわかる。日付の%と時間帯の%を重ねる前に、対象時間を先に見る。そうすると、同じ%でも中身の差が見えやすくなる。

参考:気象庁「予報の名称」/気象庁「天気予報」

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