いちばん多い世帯は一人暮らし 第3章
大きな世帯のイメージは残りやすいのに、令和7年国勢調査では一般世帯の1世帯当たり人員は2.10人です。2020年の2.21人からさらに下がり、二人を少し超える水準にとどまります。いまの平均はもう二人ちょっとです。四人五人の家が標準だという感覚と、集計の数字はずれています。
一般世帯は5718万2千世帯です。一般世帯人員は1億1983万7千人です。この人員を世帯数で割ると、1世帯当たり2.10人になります。世帯の数が増え、一般世帯人員が減ると、割った結果は小さくなります。増える世帯と減る人員が同時に動けば、割った平均は二人強の水準まで下がります。
2020年と比べると、一般世帯数は147万7千世帯増えています。結果の要約もこの増加を示します。総世帯は5732万5千世帯で、概要では2020年から149万4千世帯・2.7%増とあります。2005年以降の一般世帯数は、調査のたびに増えています。一方、一般世帯人員は1億1983万7千人で、2020年の1億2316万3千人から減っています。増える世帯件数と縮む人員が、同じ集計の表の上で並びます。
1世帯当たり人員の推移を順に置くと、2005年は2.55人です。2010年は2.42人、2015年は2.33人、2020年は2.21人です。今回の集計は2.10人で、二十年で2.55人からここまで下がっています。途中で戻る年はなく、概要でも一貫して減少しているとあります。平均が二人ちょっとまで来たのは、急な一段ではなく続きの先です。
総世帯数は5732万5千世帯で、そのうち一般世帯が5718万2千世帯です。平均2.10人は一般世帯側の数字です。施設等の世帯は別に数えられ、この平均には入りません。
第1章で見た単独世帯は一般世帯の41.4%です。第2章の夫婦と子供から成る世帯は23.3%で、四分の一にも届きません。小さい世帯が厚く、大きい世帯が薄い並びです。この並びの先に、平均2.10人という結果があります。件数の厚い側が一人や二人だと、割った答えも二人強の側へ寄ります。
1世帯当たり人員は、世帯数と一般世帯人員の割り算です。世帯が増えて人員が減れば、平均は下がります。大きな家がふつうだという語感があっても、算術の答えは2.10人です。前回の2.21人から今回の2.10人へ、平均はさらに小さくなっています。統計局の概要も、1世帯当たり人員は引き続き減少している、と書いています。
大きな世帯のイメージと、平均2人強の現実はずれています。単独がいちばん多く、夫婦と子供は四分の一未満です。その厚みと薄みが、2.10人という平均に現れています。2.10人という数字が、いまの一般世帯の大きさの位置を示しています。人数の多い家が標準でも、割った答えは二人強の側にあります。
次の章では、単独世帯の年齢別の偏りを見ていきます。
参考:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要」/同「結果の要約」
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