読んだ本を忘れない一行だけの読書ノート

窓辺の机の上に開かれたノートと本、鉛筆。

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本を読み終えて数日たつと、内容をすっかり忘れてしまっている。そんな経験はないだろうか。せっかく時間をかけて読んだのに、「面白かった」という感想しか残らなくて、誰かに聞かれてもあらすじをうまく説明できない。それは記憶力の問題ではなく、記録の方法の問題かもしれない。そこでおすすめしたいのが、「一行だけの読書ノート」だ。

一冊につき一行だけ

やり方はとても簡単で、ノートを一冊用意して、読み終えた本につき一行だけ書く。書く内容は、次の三つのうちどれかを選ぶ。

  • いちばん心に残った一文
  • 読んだあとの気持ちを表す一言
  • この本を誰に勧めたいか

たとえば、こんな具合だ。「雨の日にバス停で読みたい本。」「最後の一ページで泣いた。」「疲れている友人に渡したい。」文章はきれいでなくていいし、短いほど続けやすい。

日付と場所を添える

一行の横に、読み終えた日付と読んだ場所を書き添える。「十月三日・電車のなか」「十一月十二日・自宅の窓際」。半年後にノートを見返すと、その日の空気までがふわりとよみがえって、本の内容より、その日の暮らしを思い出すことができる。

評価の星はつけない

星の数や点数をつけるのは、やめておく。評価をつけると、本が「合格・不合格」に分けられてしまうからだ。読書ノートは、他人に見せるためのものではなく、自分の感じたことを自分の言葉で残すためのものだから、点数はいらない。

一年後に見返す

一年たったら、ノートを最初から読み返してみる。一行ずつの言葉が積み重なって、自分だけの読書の年表になっている。去年の自分は、どんな本に心を動かされたのか。どんな時期に、どんな言葉を必要としていたのか。ノートは教えてくれる。

今日、読み終えた本があれば、ノートの最初の一行を書いてみよう。まだ読み終えていなくてもいい。今読んでいる本のいちばん気に入った一文を写してみるだけで十分だ。

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