国の役所への申請の期限が土曜にあたると、法令に別の定めがなければ、期限は休日の翌日に送られる。そう書いた条文は、1988年に生まれた行政機関の休日に関する法律の第2条にある。ところが労働基準法を開いても、「週休二日」という言葉は出てこない。決まっているのは1週40時間と、週に少なくとも1回の休日だけだ。その40時間にたどり着くまでに、十年かかった。銀行の窓口が毎週の土曜に閉まったのは1989年2月で、役所は1992年5月、学校は2002年4月だった。普通の手紙が土曜に届かなくなったのは、2021年10月になる。全6章で、土曜が休みになっていった順番を、法律や政令、国会の記録、省庁の資料で確かめながら書いた。個別の期限が延びるかどうかの判断は扱っていない。
- 第1章 法律は「週休二日」とは言っていない
- 第2章 週四十八時間から四十時間まで、十年かかった
- 第3章 一九八九年二月、銀行の窓口が土曜に閉まった
- 第4章 役所の土曜が閉まり、締め切りは月曜に延びた
- 第5章 学校の土曜休みは二〇〇二年、それでも土曜授業はある
- 第6章 土曜の手紙が届かなくなったのは二〇二一年
参考:e-Gov法令検索「労働基準法」/e-Gov法令検索「行政機関の休日に関する法律」