日本一暑い町と寒い町の差は八十二・八度

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日本一暑い町と日本一寒い町はどれだけ違うのか 第1章

日本一暑い町と日本一寒い町は、どれだけ違うのでしょうか。気象庁の歴代全国ランキングを2026年10月時点で見ると、最高気温の1位は群馬県伊勢崎の41.8度です。最低気温の1位は、北海道旭川のマイナス41.0度です。

この二つを引き算すると、差は82.8度になります。プラス40度台の暑さとマイナス40度台の寒さが、同じ国の記録の両端に並んでいるのです。

このランキングは、各地点の観測史上1位の値を集めて上位20位までを並べたものです。観測所は気象台などとアメダスの2種類に分かれ、表では気象台などの地点にアスタリスクがついています。

対象になるのは統計開始からのデータです。アメダスは1976年からで、気象台などは地点ごとに始まりの年が違います。

一つの地点からは、原則として1位の値だけが載ります。値が同じときは起日の新しいほうが上になり、値も起日も同じなら気象台などが先に来ます。今も観測を続けている地点には丸印がつき、伊勢崎と旭川はどちらも丸印つきです。

次に、記録の起日を見てみます。暑さの上位20件のうち、2025年の記録が6件、2026年の記録が3件で、あわせて9件です。

2025年8月5日だけでも、伊勢崎、鳩山、桐生、前橋の4地点が並びます。2位の静岡と鳩山はどちらも41.4度で、静岡の起日は翌日の8月6日です。2026年7月の記録としては、佐久間の41.1度と、桑名と豊田の40.8度が入っています。

寒さのほうはどうでしょうか。最低気温の上位20件で最も新しい起日は、北海道上川地方の占冠のマイナス35.8度で、2001年1月14日です。2000年以降の記録はこの1件だけで、ほかは1978年や1985年など、それより前の起日が並びます。

暑さの上位20件で最も古いのは、山形の40.8度で、1933年7月25日の記録です。寒さの1位の旭川は1902年1月25日で、2位の帯広のマイナス38.2度も翌日の1902年1月26日です。暑さの1位の伊勢崎とは、120年以上離れています。

表の上では、暑さの記録には新しい年が多く、寒さの記録には古い年が多く並んでいます。同じ「日本一」でも、記録が残った時代は大きく違うのです。

寒さの上位20件には、もう一つ目立つ並び方があります。北海道以外の地点は、4位に入った静岡県富士山のマイナス38.0度(1981年2月27日)だけです。次の章では、寒さの上位に並ぶ地点と起日を、もう一度見ていきます。

参考:気象庁「歴代全国ランキング」

次の章:寒さの上位二十のうち十九が北海道なのはなぜか

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