簿記の本 第7章
簿記の合格率は、回と級と方式で数字が分かれる。商工会議所の受験者データは、統一試験を回ごとに、ネット試験を期間ごとに公表する。同じ「合格率」でも、表の枠と集計の単位が違う。感覚では一本の%だけで級の難易度を語りやすい。公式の側は、実受験者数に対する合格者数の割合を、級別・方式別に並べる。難易度の断定には使わない。合格基準の70パーセント以上と、合格率は別物だ。前者は一人の得点の線、後者は受験集団の結果の割合だ。合格点を取ったかどうかと、その回の合格率が何%かは、層が違う。個人の合否は合格基準で決まり、合格率は集団の結果だ。どちらも公式の枠で読む。
最新の統一試験として、第173回(2026年6月14日施行)の公式表がある。1級は実受験者数9806名、合格者数2076名、合格率21.2パーセント。2級は実受験者数4821名、合格者数728名、合格率15.1パーセント。3級は実受験者数14359名、合格者数4854名、合格率33.8パーセント。申込者数と実受験者数は別欄だ。欠席を含む申込の側と、実際に受けた側は同じではない。回が変われば率も動く。一回の数字で物語を作らない。過去回を並べても、実質合格率の独自推計はしない。表に書かれた合格率が正本だ。回ごとの一喜一憂の物語は作らない。数字は更新される。読むときは最新の行を公式で開く。古い回を現行と取り違えない。級ごとに専用の受験者データページがある。
ネット試験の受験者データは、期間集計だ。2026年4月から6月の公式表では、2級の受験者数33659名、合格者数10749名、合格率31.9パーセント。3級の受験者数64183名、合格者数28546名、合格率44.5パーセント。1級にネット試験はない。統一試験の%とネット試験の%を、同じ枠に混ぜない。出題範囲や難易度は方式で同じ、という公式の説明もある。それでも集計の単位が違う。回ごとの統一試験と、四半期などの期間集計は、読み方が別だ。試験日の地図も方式で分かれる。統一試験は年に複数回。ネット試験は日程の取り方が異なる。申込は受験希望地の商工会議所や、ネット試験の案内へ戻る。全国一律の締切表ではない。各地の案内を見る。合格率の数字そのものは、受験者データ表が正本だ。
簿記の合格率は、級と方式と回(または期間)の公式表で読む。第173回統一試験の骨格は、1級21.2%、2級15.1%、3級33.8%だ。ネット試験は別表だ。混ぜて一本の%にはしない。数字の正本は、商工会議所の検定試験の受験者データページにある。分からない点は、公式の表と受験希望地の案内へ戻る。級と方式を分けて読むことが、合格率の入口だ。
参考:商工会議所の検定試験「1級受験者データ(統一試験)」/「2級受験者データ(統一試験)」/「3級受験者データ(統一試験)」/「2級・3級受験者データ(ネット試験)」/商工会議所の検定試験「簿記」