気象予報士 試験科目

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気象予報士の本 第5章

『気象予報士の本』の目次:気象予報士の本

気象予報士試験は、学科試験と実技試験からなる。学科試験の科目は二つある。学科はマークシートによる多肢選択式、実技は記述式で行う。範囲は、気象業務支援センターの試験概要と試験案内に同じ項目が並んでいる。試験案内の書き方ではこうだ。

  1. 予報業務に関する一般知識:「大気の構造、大気の熱力学、降水過程、大気における放射、大気の力学、気象現象、気候の変動、気象業務法その他の気象業務に関する法規」
  2. 予報業務に関する専門知識:「観測の成果の利用、数値予報、短期予報・中期予報、長期予報、局地予報、短時間予報、気象災害、予想の精度の評価、気象の予想の応用」

一般知識は、大気そのものの仕組みが中心だ。構造、熱、放射、力学と続き、気候の変動で終わる。最後に一つだけ法規が入る。専門知識は、観測のデータをどう使い、どう予想し、その精度をどう評価するかに寄っている。予報の期間ごとに項目が分かれ、気象災害もここに入る。

一般知識の末尾にある「気象業務法その他の気象業務に関する法規」は、第2章で書いた法律だ。予報業務の許可、気象庁以外の者は警報をしてはならないとする第23条、気象予報士の試験と登録。気象予報士はその法律の中で置かれている資格なので、法律自体が試験範囲に含まれている。

実技試験の科目は三つある。

  1. 気象概況及びその変動の把握
  2. 局地的な気象の予想
  3. 台風等緊急時における対応

試験概要の時間の表では、実技試験は1と2の二つに分かれ、どちらも上の三科目を扱う。第1章で挙げた試験の目的には、予想した情報に関連して防災上の配慮を的確に行う知識と能力があった。実技の三つ目は、その目的と並べて読める。

試験の机に置けるものも試験案内で決まっている。令和8年度第1回の試験案内では、鉛筆かシャープペンシル、プラスチック製の消しゴム、ものさしか定規、コンパスかディバイダだ。分度器の機能がついた定規や、目盛り付きのディバイダなどは使えない。解答作成に使えるトレーシングペーパーは、問題用紙に挟んで配られる。

合格の基準も試験概要に載っている。執筆時点の表記は次のとおりだ。

  1. 学科試験(予報業務に関する一般知識):15問中正解が11以上
  2. 学科試験(予報業務に関する専門知識):15問中正解が11以上
  3. 実技試験:総得点が満点の70%以上

この基準には「ただし、難易度により調整する場合があります」という注記が付いている。令和8年度第1回の試験案内にも、合格基準の節に同じ注記がある。

合格証明書が送られるのは、学科試験の両科目に合格するか免除されたうえで、実技試験の得点が合格基準に達した場合だ、と試験案内は書いている。合格しなかった人には結果通知書が届く。そこには学科試験の合否か免除が書かれている。学科に合格した科目があれば、次回以降の試験で免除を申請するときにこの通知書が要る。免除の仕組みは第6章で扱う。

参考:気象業務支援センター「試験概要」/気象業務支援センター「令和8年度第1回気象予報士試験 試験案内」

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